テニス肘

fujinari-saki
2018年11月18日
読了時間: 2分

　「テニス肘」って聞いたことありますか？テニス肘は、テニスをする人のみに発症するものではなく、家事や仕事など通常の日常生活を過ごす中でも発症する疾患です。正式名称は「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれ、肘の外側の骨の出っ張った部分が痛くなる疾患です。中年以降のテニス愛好者に生じやすかったことから「テニス肘」と呼ばれていますが、むしろ主婦の方や手をよく使う仕事の方に多く発症します。例えば、雑巾をしぼったり、重い荷物を長時間握っている、重いフライパンをよく振る、パソコンなどで長時間キーボードを打つなどの動作で発症します。テニスでは、バックハンドでラケットを片手で強く握っている方には発症やすいです。

　なぜこの様な方に肘に痛みが出るかというと、物を強く握ったり手首を反らす時に使用する筋肉は肘の外側にある骨の出っ張り（外側上顆）に付着しているため、その筋肉を収縮すると外側上顆を付着部にも引っ張り負荷がかかります。よって日常生活の中で長時間強く握ったり繰り返し手首を反ったりする動作の多い方は肘の外側上顆に炎症が起こり痛みを発症してしまいます。病院では、電気治療や痛み止めの注射などで痛みを軽減させます。またテニス肘用のサポーターなども市販されています。

　当院でもどの筋肉が痛みを起こしているかを検査させていただき、その筋肉に対してほぐしたりストレッチやリリースなどを施すことで痛みを軽減させていきます。さらにテーピングなどを用いて外側上顆に負荷をかからない状態を作ります。手をよく使う方で肘に痛みを感じる方は、一度ご相談ください。