ゴルフ肘
- fujinari-saki
- 2024年9月11日
- 読了時間: 2分
前回の「テニス肘」に似た症状で「ゴルフ肘」というものがあります。
正式名称は「上腕骨内側上顆炎」と言います。テニス肘と同様に指や手首の使いすぎにより肘が痛くなる症状です。テニス肘が手首を返す筋肉の使い過ぎで起こるのに対し、ゴルフ肘は手首を曲げる筋肉の使いすぎで、肘の内側(内側上顆)に痛みが出ます。肘の内側部分を押すと痛みがあり、前腕や手首にまで及ぶことも多いです。カバンなどを持ち上げたり、何か物を握ったり、手首をひねったり、肘の曲げ伸ばしをするときに痛みが生じます。トレイやお盆のようなものを持つ、ロープのようなものを引っ張る、顔を洗う、ドアを開けるなどの際に痛みが出ます。
朝起きた時や長時間肘を動かさなかった時に、固まってこわばったり、肘を伸ばせない、十分に曲げられないなどの、可動域制限が生じることがあります。
ゴルフをする方に多い症状なので「ゴルフ肘」と呼ばれていますが、他にもテニスのフォアハンドや野球の投球動作、トレイやお盆で重いものを運ぶ、くぎを打つ、パソコンのタイピングなどの負担でも生じます。また、そのような特別な負担が無くても発症することもあります。
男性よりも女性に多く、また40~50歳代の中高年の人がかかりやすいとされていますので加齢による筋力の低下や柔軟性の衰えなども発症する要因と考えられています。
ちなみにテニス肘の方が発生頻度は高く、ゴルフ肘の7~10倍とされています。

ゴルフ肘のセルフケア
1.前腕屈筋群のストレッチ
肘を伸ばしたまま、手首をできる限り返す。反対側の手を添えてストレッチを行うと効果的です。
2.肘をほぐす
手首から肘にかけて腕の内側を反対側の指で掴み(痛いところよりやや手首寄りの箇所)、腕を外・内と回旋させていく。リズミカルに行う。
3.サポーターやバンドを使う
市販で肘に巻くバンドやサポートなども売られています。
などです。
肘の内側に痛みのある方は、ぜひお試しください。
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